柘植の木で羽化したオオアゲハ。数十秒毎に羽を開閉させ伸び具合を確認している。野鳥が活動している早朝を過ぎたころ飛び立つだろう。この柘野は樹高2 メートルくらい。アゲハチョウとモンシロチョウの舞い飛ぶ高度が違うのは幼虫期に育った環境に左右される。幼虫が柑橘類の葉を食すアゲハは高木の花で蜜を さがす。キャベツ好きな青虫のモンシロは低い草花に吸管をのばす。遺伝子を形成する大切な時期は幼虫期。羽の大きさが要因に思われがちだが、生息環境を維 持するため高いところを飛ぶ羽を纏ったり草原に適応した小振りな羽になったりした。進化とは必然から生まれる弛まぬ継承だ。
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